【本紹介】人間の根源的な欲求からマーケティングを考えたい人は、この本がおすすめ!

こんにちは、はらおです。

今日は鈴木祐さんの書かれた「進化論マーケティング」という本について紹介します。

この本は、最近マーケティングについて詳しくなりたいなと思って買った本です。マーケティングとは、売れる仕組みを作ること。そのためには人の根源的な欲求を理解したいなと思い、本を探していたところ、進化論を論拠とした本書が見つかりました。約600万年の人類の歴史をもとに人間の消費をとらえなおし、人の欲求について考えていく本になっています。

それでは早速最も根源的な欲求についてご紹介すると、それは「生殖」と「生存」です。すべての欲求はなんらかの形でこの2つの欲求に結びつきます。ただ、この2つだとあまりにも根源的すぎて使いにくいため、本書ではもう少し分解した以下8つの欲求にまとめられています。

①安らぐ … 心身の危険から離れて不安や恐怖から逃れたい本能                  ②進める … 明確なゴールを設定し、それをクリアしたい本能                 ③決する … 自分の行動や目標を自分で決めて実行したい本能                 ④有する … 生存に役立つ物や情報を蓄積したい本能                     ⑤属する … 特定のグループやコミュニティに入りたい本能                  ⑥高める … 特定の集団の中でより上の地位につきたい本能                  ⑦伝える … 周囲の人間に自分の特性をアピールしたい本能                   ⑧物語る … 自分の人生に大きな意味を感じたい本能

例えば、「物事を分かりやすく理解したい」というような欲求も、内面の混沌をクリアにして、不安などから逃れたいということで、安らぐ本能に起因しているとのことです。本書ではさらにこれらの8つの本能を4つずつに細かくした二次本能を示しているので、多くの欲求がどの本能に属しているか本書を読めば分類しやすいかと思います。

本書ではさらにそのそれぞれの本能に対して、刺さらせるための具体的な62もの対策を用意してくれています。例えば、安らぐ本能については、「権威ディスプレイ」という手法が有効なようです。「医師も推薦」「インフルエンサーが使用」などの権威が高いとされる人たちのお墨付きを持ち出す方法です。ただ、実際に権威のお墨付きをもらうのはハードルが高いので、その代替手段として、ネガティブな体験をした一般人に具体的なエピソードを話してもらうのも有効なようです。例えば借金で身持ちを崩した人に、貯蓄の重要性を伝えてもらうといったケースですね。これにより、多くの人は本心から言葉を発しているとみなす傾向が高く、その分信頼性が増すとのことです。このような具体策が残り61個あげられているので、気になった方は本書をお読みください。

マーケティングの知識は、なんらかの商品を売って生計をたてている社会人にとって必須の知識。それを根本から理解するために、この本を読んでみませんか?

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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