こんにちは、はらおです。
今日は、キャロル・S・ドゥエック著「マインドセット「やればできる!」の研究」という本について紹介します。
早速ですが、成功するのに一番必要な力って何でしょうか。知性?努力?集中力?行動力?いろいろ考えられますね。大きく分けると、先天的なもの、遺伝子や環境といったものと、後天的なもの、努力などが考えられると思います。このどちらが成功を分けるのでしょうか。本のタイトルが「やればできる!」だから、努力が最重要ってオチなんだろと思われますかね。
答えは、「分からない」です(笑)先天的な要素も後天的な要素もどっちも影響してるから、どっちが重要とか厳密には分からないよねということです。なんだよ、当たり前じゃねえか、なんでこんなクイズ出したんだという話なんですが、違うんです、本当に言いたいことはこうです。
「先天的な要素と後天的な要素のどちらが成功に大きく起因するかは一概には分からない。ただ、後天的に自分の能力を向上できると考えている人、すなわち成長マインドセットを持っている人が成功する」ということです。
「成長マインドセット」という新しい言葉が出てきたので、ここで用語の説明をします。マインドセット(=考え方)には以下二つの考え方があります。(正確には本書では成長マインドセットでなく、しなやかマインドセットと書いてありますが、成長マインドセットの方がしっくりくるのでそう記載します。)
・成長マインドセット・・・自らの能力を努力で向上させることができるという考え方。
・硬直マインドセット・・・自分の能力は固定的で変わらない、すなわち才能などの先天的なものによって決められているという考え方。
ここでスポーツを例にとってみましょう。あなたはあるスポーツをやっており、(極端な)硬直マインドセットの持ち主だったとします。そして試合であなたは相手に負けてしまいました。その時どう思うのでしょうか。「相手の方が才能が上なんだ。つまりもう敵わないんだ(無気力)」「相手に敵わないはずがない。才能は俺の方が上だ。今回はチームメイトが悪かったんだ、運が悪かったんだ(他責思考)」「相手は何か不正をしたんだ、でないと俺が負けるわけがない(妬み、嫉み)」
一方、成長マインドセットの持ち主だったらどうでしょうか。「今日は自分の〇〇な部分が悪くて負けてしまったな。でも今後の努力で改善してまた今度勝とう」「現時点では相手が強かったけど、将来もそうと決まったわけではない。努力して将来は勝つぞ!」
もうこの例だけで成長マインドセットの大切さがわかりますよね。才能と努力、どちらが重要かは分かりませんが、少なくとも努力によって自分を向上させられるという成長マインドセットを持っていないと、無気力や他責思考、妬み嫉みなどによって成功は大きく遠のいてしまうように思います。
本書によれば、成長マインドセットの効能はスポーツだけにとどまらず、勉強、ビジネス、芸術などいろいろな分野に当てはまるようです。私が特に感心したのは人間関係や恋愛にも当てはまるということです。つまり、硬直マインドセットでは「この出会いは運命」と思っても、もし何か悪い出来事があった際にその考えは崩れ去り、関係も崩壊しやすくなりますが、成長マインドセットでは人間関係も自分の努力によって向上させることができると考えられるので、将来にわたって自らの努力で人間関係を築いていきやすいんだとか。
自分に先天的な能力、才能があるかないかは分かりませんが、成長マインドセットを持って努力していくことは今からでも可能です。私と一緒に成長マインドセットを持って物事に前向きにチャレンジしていきませんか?
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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