こんにちは、はらおです。
今日はターシャ・ユーリック著「insight(インサイト)」の本を紹介します。
最初に本書の主張をお伝えしましょう。「自分のことを知ることで、より賢明な選択をし、より強固な関係を育み、そしてより良い人生にしよう!」ということです。皆さん、自分のことをちゃんと知っていますか?
本書曰く、自分のことを知るには2つの力が必要です。それが内的自己認識と外的自己認識です。
自分を知ると聞いてイメージしやすいのは内的自己認識ですね。いわゆる自分の価値観・情熱・理想とする環境など、自分を見つめなおして、自分のことをしっかりと認識しようというものです。その方法も本書には書かれていますが、ここでは割愛します。
では外的自己認識とはなにかというと、外の視点から自分を理解すること、つまり周りが自分をどう見ているかを知る力です。この外的自己認識も内的自己認識と同時に持ち合わせていないと、自分自身を知ることはできないということです。どちらか一方しか持っていないと、例えば周りの人は無神経だと自分のことをみなしているのに自分は気づいていないといったことや、逆に周りからどう見られているかばかり気にして自分の幸せに準じた行動ができないといった事態になりかねません。
ここまではすんなりと飲み込めると思います。私もそうでした。衝撃的なのはここからで、この外的自己認識を伸ばす方法についてです。その方法は、「本気で批判的な(適切な)フィードバックを求める」というものです。
なぜ「本気で」という言葉がつくのかといえば、適切なフィードバックを手に入れることがかなり難しいからです。その理由は、最も近しい人たちでさえ、優しさや気まずさから、ネガティブな情報を進んで伝えてくれることはないというシンプルな事実によります。あなたのことをよく知っていて、あなたと良好な関係を築いている人は、良好な関係だからこそ今後の関係を思って批判的なフィードバックをほとんど伝えてくれません。だからこそ、「本気で」フィードバックを求める必要があるのです。
外的自己認識を伸ばすには、そのように批判的なフィードバックを愛情をもって伝えてくれる協力者を作る必要があり、しかも耳が痛い批判的なフィードバックを自ら受け入れる度量の大きさ、勇気を持たなければなりません。そこまでしてようやく「自分を知る」ことができるのです。
かなりハードルが高いですが、それを乗り越えてこそ、自らを大きく成長させてくれると思います。私も協力者を積極的に探してみたいと思わせてくれる本でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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